「なりきって」生み出すアイデア
三連休二日目。初日と二日目の今日は、子どもと男二人でほぼ一日をずっと一緒に過ごしている。初日の昨日はお台場にあるレゴランド。3歳以上は一人2,200円(当日券)と、けっこういい金額取るんだなーとWEBで購入しながら思っていたところだが、これは面白い。なんせ、3歳に満たない子どもが主体的にどんどん動き回る。親と違っておっとりと動きの少ないうちの子どもがウソのような駆け回り。そこへ来て帰りの階段に書かれている「当日券を、年間パスポートにアップグレードしませんか?」の文字。わずかプラス3,800円(もはやこう感じてしまう)でここにいつでも行けると考えた自分が、すぐさま申し込んでしまったのは言うまでもない。
ということで、なんと二日目の今日も今の今までレゴランド。これで一回あたり3,000円。次行けばもう元を取ったことになるわけだ。これはもう明日行くしかないか(笑)なんて思いながら、子どもの休憩中に久々ブログ画面に向き合っている。
で、今日書こうと思ったのはこのレゴランドの話じゃなくて(でもどっかで書きたい)、出た後に行ったラーメン屋の話。レゴランドから出すため、麺類が大好きな子どもをラーメンで釣りつつ・・一番近くという理由だけで入ったラーメン屋で良いサービスに遭遇。
この店では、「10歳以下のお子さまには、大人一杯につき一杯の子どもラーメンを付けてくれる」のだ。大盛りを頼んで子どもに分けようと考えていた自分にとって、これは渡りに船のサービス。ここでポイントなのは、「子ども用として別に用意してくれる」こと。子どもとお店に入った時に、「辛いのが食べたいけど、子どもとシェアしなきゃいけないし・・・」とか、子どもが「自分のを頼みたい!」とか言ってやむなく注文し、結果ほぼ残されて悲しい思いをする、という経験をした自分にとって、子どものことを考えずに注文でき、かつ子どもも満足できるこのサービスは、非常にシンプルであるものの非常に印象に残った。
勝手な推測だが、このサービスを考えた人は、自分が親として同じような場を経験したんじゃないかなと思う。独身でこのアイデアは出てこないんじゃないか・・・。そして、親だからこそ自分自身もこのサービスの良さに気付いたということ。
そう考えると、アイデアというのは、そのアイデアによって恩恵を受ける人のことが深く分かっていれば、より生み出しやすいということだ。
とはいえ、自分が「なれる」属性というのは限られている。どんなことがあっても女性にはなれないし、子どもには戻れないし、シニアになるにはだいぶ時間がかかってしまう・・。
その一つの解決法としてあるのが「なりきり」。ただ「ターゲット」というような言葉でその対象を見るのではなく、一回なりきって動いてみること。子どもになりきっておもちゃ屋を巡ってみたり、シニアになりきって旅行してみたり、女性になりきって下着屋に・・・はムリか。そうやってなりきって動いてみることで、今まで気づかなかったようなことが見えてくるんじゃないだろうか?
そんな「なりきり」のことを一つのツールとして紹介しているのが下記の書籍。「考具」では「七色インコ」、「伝わっているか」では「なりきり!」という形で取り上げられている。よくよく振り返ってみると、この本読んでからも一度も「なりきって」なかったな・・・。ということで、まずはせっかくだから「子ども」になりきってみよう!
- 作者: 加藤昌治
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- 発売日: 2003/04/04
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